こんにちは。
金融IT本部 PSユニット 融資ソリューション2部の武田です。
この記事では、OSS-DB技術者認定試験の概要や勉強方法、業務・資格試験を通じて得られた気づきなどをまとめております。
DBやSQLについてこれから知りたいなという方やOSS-DB Silverの受験を検討している方の参考になれば幸いです。
1.OSS-DB技術者認定試験(OSS-DB Silver)とは
1.1 OSS-DB 試験の概要
OSS-DB技術者認定試験は、オープンソースのデータベースである「PostgreSQL」に関する知識とスキルを認定する資格試験です。主催はLPI-Japanで、PostgreSQLの基本的な操作から運用管理、セキュリティ、パフォーマンスチューニングまで、幅広い知識が問われます。
この試験は、以下の2つのレベルに分かれています:
- Silver(シルバー):PostgreSQLの基本的な知識と操作スキルを問う初級〜中級レベルの試験
- Gold(ゴールド):より高度な運用・管理・設計スキルを問う上級レベルの試験
今回私が受験したのは「Silver」レベルで、PostgreSQLを業務で使い始めたばかりの方やこれから本格的に学びたい方にとって、最初のステップとして最適な試験だと思います。
1.2 Silver試験の内容
Silver試験では、PostgreSQLの基本的な機能や操作方法に加え、データベースの設計や運用に関する知識も問われます。具体的には、以下のような分野S1~S3が出題範囲となっています。
- S1 一般知識(16%)
- S1.1 OSS-DBの特徴 PostgreSQLの機能やOSSの役割について理解
- S1.2 RDBの一般知識 リレーショナルデータモデルやSQLの基本概念
- S2 運用管理(52%)
- S2.1 インストール方法 PostgreSQLのインストールとクラスタの作成
- S2.2 付属ツールの使い方 OSコマンドでの管理ツールの利用
- S2.3 設定ファイル 設定ファイルの利用と基本パラメータの知識
- S2.4 バックアップ方法 バックアップ手法やWALアーカイブの理解
- S2.5 運用管理作業 PostgreSQLの起動停止や基本運用コマンド
- S3 開発/SQL(32%)
試験は選択式で90分間、50問出題されます。合格ラインは64点(32/50)です。
2.私の前提知識・受験目的
2.1. 私の前提知識
- 社会人2年目(受験当時)
- データベースに関する知識は、
- 入社後のIT研修にてSelect、Insert、Update、Deleteといった基本的なSQLコマンドを知る。
- 業務でPostgreSQLを少し触れた程度(テーブル、ビュー、インデックス作成、Grant権限付与など)
- データベースの設計や運用経験はなし。
2.2. 受験目的・きっかけ
現在の業務では構成管理作業を担当しています。具体的には、Gitのブランチ、サブモジュール管理やGitHub Actionsの軽微な修正、社内環境およびお客様環境の構築(サーバールームでのセットアップなど)を行っています。その中でデータベース関連のエラーに頻繁に遭遇するようになり、「もっとDBの仕組みを理解しないと...」と感じる場面が増えました。

ある日、上司との会話の中で、DBに関する教科書的なまとまったサイトを教えていただき、それを確認していく中で、OSS-DB Silver試験の存在を知り「体系的に学ぶにはちょうどいいかも」と思い、勉強し受験しました。
3.勉強方法と使った教材
3.1. 学習期間
学習期間は約1.5ヵ月ほどで平日は朝の通勤時間30分と寝る前30分ほど、休日は2hを目標に学習し合計で30~50時間ぐらいだと思います。(平日、休日ともにさぼる日もありつつ、少しずつやりました)
3.2. 使用した教材
使用した教材は主に3つで、基本的にはPing-t(問題集サイト)で問題演習を行い、理解があいまいな箇所は上司に教えていただいた公式テキストを参照して補強しました。モチベーションを上げるためにも他の方の合格体験記を参考にしました。
- Ping-t(問題集サイト)https://mondai.ping-t.com/
- 公式テキスト https://oss-db.jp/ossdbtext
- 合格体験記ブログ
3.3. 試験対策で行ったこと
まずはPing-tの合格体験記を読み漁って、他の受験者の学習方法や正答率を参考にしました。学習方法のイメージをつかみました。
最初は「S1:一般知識」と「S3:開発/SQL」の分野から取り組みました。研修で触れたSQLコマンドが中心だったため、取り組みやすかったです。未回答をなくすことを目標にし、コンボ(連続正解)を目指して進めました。
次に「S2:運用管理」の分野に取り組み、同様に未回答をなくしコンボ達成を目標にしました。問題を解いている際に、コマンドのオプションなど「調べたらいいのでは?」と思う、覚えづらい部分の出題もありましたが、試験対策と割り切って暗記で乗り切りました。
全問題がコンボになった後、模擬試験に挑戦しました。正答率は7〜8割で、間違えた問題は都度復習して理解を深めました。模擬試験を5回解き、4回で8割を超えたので「もう大丈夫だろう」と判断し受験しました。
4.試験を終えて
試験結果は74点で無事合格してました。(合格基準:64点)
試験でも「S1:一般知識」と「S3:開発/SQL」は点がとれており、「S2:運用管理」はやや苦戦したという結果でした。

OSS-DB Silver試験の勉強を通じて、PostgreSQLやDBに関する理解が受験前と比べてかなり深まりました。
試験勉強と実務を通じて、以下のようなスキルが身に付いたと実感しています。
- ロールやスキーマの理解
PostgreSQLのユーザー管理やアクセス制御に関する仕組み(ロール)、データベース内の構造(スキーマ)について、体系的に理解できました。
- 複雑なJOINやINDEXの仕組み
INNER JOINやLEFT JOINなどの複雑な結合処理、INDEXの種類や効果について業務で使っているもの・使ってないもの含め幅広く学ぶことが出来ました。
- バックアップ・リストアの操作を自信をもってできるように
pg_dump, pg_restore, psqlなどのコマンドを使ったデータのバックアップ、リストア操作を業務でも問題なく行えるようになりました。特に、新たにテスト環境を作成する際に既存環境からデータを移行する場面で非常に役立っています。
- 本番環境と開発環境の差異によるエラー対応ができた リリース時に発生したエラーに対して、率先して各環境のスキーマ調査を行い、原因の特定から対応まで行えました。
まとめ
OSS-DB Silver試験は、PostgreSQLを中心としたデータベースの仕組みを体系的に学ぶ良い機会でした。業務で断片的に触れていた知識が、試験勉強を通じて意味のある単位で整理され、「なぜそうなるのか」「どのような構成でデータが保存されているか」といった視点を持てるようになったと感じています。 PostgreSQLやDBについて詳しくなりたい方、業務で触れる機会がある方には、OSS-DB Silver試験を受験し体系的に学ぶことをぜひおすすめしたいです。知識の整理だけでなく、実務への応用力も確実に高まると思います。 この記事を読んで「DBをもっと知りたい」「試験に挑戦してみよう」というきっかけになれば嬉しいです。 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
執筆:@takeda0430、レビュー:@handa.kenta
(Shodoで執筆されました)



