はじめに
こんにちは、クロスイノベーション本部エンジニアリングテクノロジーセンターの小澤英泰です。
現在、サンフランシスコで開催中のGitHub Universe 2025に2年連続で現地参加しています。生成AIが開発現場に浸透する中、GitHub CopilotをはじめとするGitHubの進化は、多くの開発者にとって見逃せないトピックとなっています。
Keynoteでは開発者体験を向上させる重要な発表が複数あり、会場の興奮が冷めないうちに速報としてお届けします。
⚠️ 速報記事について
この記事はKeynote終了直後に現地から速報としてお届けしています。内容の正確性については公式情報を確認してください。一部、聞き取りや理解に誤りがある可能性があります。
開催概要
会場の様子
- 入口

- 会場

Keynote
KeynoteはGitHub COOのKyle Daigle氏を中心に進行し、GitHub Staff Developer AdvocateのJessica Deen氏、Anthropic Chief Product OfficerのMike Krieger氏、OpenAI Codex Product LeadのAlexander Embricos氏、Microsoft VS Code PM LeadのPierce Boggan氏、そして最後にはMicrosoft CEOのSatya Nadella氏が登壇しました。
「A new era of Collaboration」というテーマのもと、GitHubが描く未来について次々と発表が行われ、最新機能のライブデモが披露されました。その中でも特に反響が大きかった発表を4つ紹介します。
主要発表
1. Agent HQ
Agent HQとはAgentをGitHubプラットフォームに統合する仕組みです。今後、Anthropic、OpenAI、Google、Cognition、xAIなどのコーディングエージェントがGitHub内で利用可能になります。
デモでは、IssueのAssigneesにClaudeを指定すると実装からPull Requestの作成まで自動で行う様子や、Codexに4つのタスクを並行実行させる様子が披露され、会場は大きな盛り上がりを見せました。


2. VS CodeのGitHub CopilotのPlanモード
VS CodeのGitHub Copilotチャットパネルでは今までAsk、Edit、Agentの3つのモードのみでしたが、Planが追加されました。
実装の着手前に計画を立て、必要に応じてCopilotからの追加質問に回答できるのはとても良い体験ですね。

3. Copilot review
GitHub Advanced Security(GHAS)の一部機能がGitHub Copilotの中に統合される形でセキュリティに関する能力が向上しました。
従来はGHAS契約下でCopilot Autofixを利用していましたが、今回の発表ではGitHub Copilot側にセキュリティ機能が取り込まれ、GHAS非契約でも一部機能が使えると理解しました。これにより、従来のようなセキュリティ専門家のペルソナを自前で与え管理する作業が不要になります。


4. Copilot Metrics
GitHub Copilotの生産性への影響の計測は組織課題の1つではないでしょうか。従来はGitHub Copilot Metrics APIを自身で扱う、または、サードパーティのツールを導入していた企業もあるかと思います。GitHubからの提供はありがたいですね。機能の充足性が気になります。

所感
今回のKeynoteで最も印象的だったのは、Nadella氏がMicrosoftとGitHubの今後10年間の関係についての質問に対し、GitHubがオープンなプラットフォームであることを強調していたことです。GitHub CEO の Thomas Dohmke 氏が 2025 年 8 月に退任の意向を発表しましたが、GitHubの立ち位置は変わらないというメッセージだと私は受け取りました。

それでは引き続き、詳細なセッションへの参加と、ヒアリングを通じて理解を深めてまいります。
詳細情報をいち早く確認したい方は、以下の公式情報をご参照ください。
番外編:現地イベント
GitHub Universeは最新技術の発表だけでなく、世界中の開発者コミュニティとの交流も大きな魅力です。
メインイベントのDay 1、Day 2の夜にはスポンサー企業によるミートアップが開催されます。加えて、Day 0とDay 3には以下のような特別なイベントも用意されています。
Day 0: JAPAN NIGHT
Day 0のJAPAN NIGHTでは、20名超の開発者が参加し、GitHub Copilotの全社展開や実際のプロジェクトへの適用事例について意見交換を行いました。また、GitHubやMicrosoft社員の方々からもGHASの活用方法もお聞きすることができました。
店内のテレビでは、ワールドシリーズ第3戦が18イニングの延長戦に突入する歴史的な熱戦が繰り広げられていましたが、それに負けない熱量でGitHubについて語り合い、大いに盛り上がった一夜となりました。
Day 3: GitHub本社限定イベント
Day 3にはGitHub本社でのツアーや認定試験、製品デモ、コンテストなど、現地ならではのイベントが予定されています。こちらも楽しみです。
さいごに
以上、GitHub Universe 2025のKeynote速報をお届けしました。最後までお読みいただきありがとうございました。
執筆:@ozawa.hideyasu
レビュー:@mizuno.kazuhiro
(Shodoで執筆されました)



