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開発スプリントごとにTeams開発部屋を作り、部屋名を付けるようにしたら少し気分転換になった話

こんにちは!クロスイノベーション本部 AIトランスフォーメーションセンターの村本です!

普段は電通総研で自社開発をしている生成AIプロダクト「Know Narrator」の開発に携わっております。今回は、私たちKnow Narrator開発チームが、普段どのように開発作業に取り掛かっているか紹介します!

Know Narratorの開発メンバーによる開発関連コラムは以下にもありますので、合わせてご覧ください。

Teams開発部屋とは?

タイトルにある「Teams開発部屋」とは、単純にTeamsで作成できる会議ルームのことです。チャンネルに紐づける形で、平日の作業中開きっぱなしの会議ルームを作っています。この会議ルームのことを「開発部屋」と言っています。

開発部屋の様子

Know Narratorの開発メンバーは、MTGなどの時間を除き、基本的にこの作業部屋に入った状態で開発に取り組んでいます。わからないことや、話したほうが早いことがあれば、すぐに会話できる環境を用意しているといった形です。

私たちは、いわゆるハイブリッドワーク的な働き方をしているため、このような運用をしております。リモート中心で働くメンバーもいますし、出社中心で働くメンバーもいます。また、開発にはパートナー会社の方にも協力していただいており、コミュニケーションを円滑にとるための工夫として取り入れている仕組みになります。

開発部屋のメリット

この開発部屋によるメリットはいろいろあります。

  • 話したいことをすぐに話せる
  • 人が話しているのを聞いて、実装のコツを知ることができたり新たな発見を得ることができたりする
  • 開発部屋のスレッドで開発に関するチャットを行うことで、やりとりを一元管理できる

1点目は想像しやすいかと思います。

2点目に関しては、対面で働いていたら発生していた「盗み聞きからの発見」みたいなものをハイブリッドワークでも実現できたということです。出社していると、隣で会話している内容が耳の中に入ってきて、参考になることがあると思います。開発部屋でも、自分以外のメンバーが仕様に関する相談をしていたり、コードレビューに関する会話をしていたりします。このような会話を聞くだけでも、学べることはたくさんあると思います。これは明確なメリットです。ほかにも、話している内容を知っているメンバーが会話に入っていく、みたいな光景もよく見られます。

3点目に関しては、Teamsではチャンネルに会議を紐づけることで、以下のようにチャンネル上のスレッドとして会議チャットを管理できるようになります。こちらの会議チャット上で開発に関する基本的なチャットのやり取りを行うことで、「どこのスレッドでチャットすれば?」みたいな些細な悩みをなくすことができます。

例えば、「トピックごとにスレッドを立てましょう」というルールを作れば、「この内容のレベルでスレッド立てる?」という悩みや、「この内容は複数トピックまたぐのだがどこでチャットしよう」という悩みが生まれるでしょう。

チャンネルに紐づいた会議ルーム

私たちの開発部屋スレッドでは、PRを作成した際のレビュー依頼などが飛んでいます。この運用ならば、開発部屋に入っている全員がこのチャットを認識できるので、お互いの進捗を把握することもできます。

レビュー依頼のチャット

開発部屋の運用で気を付けていること

つなぎっぱなしは気を遣ってしまう、大変そうだなぁと思う方もいるかもしれません。この部分の対策としては、基本的にマイク・カメラともにOFFにし必要なときだけマイクをONにする。PCの前からいつ離れてもらってもOKという形をとっています。集中したいから一時的にイヤホンを外す、などもOKです。

一応離席する際に「離席」やら「riseki」やらコメントを入れる習慣はあります(risekiは変換が面倒くさかったときに送りがち)。これは「そこにいると思って話しかけたら、実は離席中で返事がなかった」――そんなさみしい思いをしないための習慣だとか、そうでないとか。

また、この開発部屋では会議ツールによくあるブレイクアウトルームの機能を利用して、自由に出入りできる「開発小部屋」も用意しています。個別の内容や、「全体に聞こえる形で話すのはちょっとなぁ」と思うときなどに利用しています。

このように、開発部屋に入ることが何らかの制限にならないようには気を付けて運用しています。

定期的に開発部屋を作り直し、名前を付けるように

毎日使うところだからこそ愛着を

こんな開発部屋ですが、今年の6月くらいまで、ずっと同じ会議ルームを使い続ける運用にしていました。さらに会議名も「開発部屋」とだけ。

私個人的には、「毎日開発メンバーが入ってくる場所なのに少し無機質だなぁ」と感じていました。いかにも作業的な感じがしたのです。

そこで、

  • 定期的(2スプリント毎に)に開発部屋を作り直す!
  • 開発部屋(Teams会議)名にテーマを付けて、開発小部屋(ブレイクアウトルーム)にも部屋名を付ける!

という2つの運用を取り入れました。

上図にもありましたが、実際に以下のような開発部屋が立ち上がっています。

定期的に作られる開発部屋

ちょうど開発部屋を作るころに寒くなってきたのと、大量の実装タスクが積まれていたのでこのようなテーマになっています。特定の機能の実装が大きなタスクとなっているときは、その機能に関連するテーマを付けたりします。

開発小部屋はこんな感じ。

開発小部屋
過去には「松」、「竹」、「梅」で名づけたり、「ブラジル」、「オランダ」のように国名で名づけたりしていました。最近では時期に合わせたものにすることが増えています。

完全に内輪ノリといえば内輪ノリです。ですが、楽しく開発にかかわることは、プロダクト開発・チーム開発において最も大事だと思っているので、内輪ノリもある程度はよいのかと。些細なことかもしれませんが、日ごろから意識していきたいところです。

「○○の話をしたいので “ブラジル” に行きましょうか」

最近の開発部屋内でよく出てくるコメントです。もちろん、「開発小部屋に移って会話しましょうか!」という意味ですが、すこしマイルドな感じがします。感じがするだけです。

旅館やおしゃれなオフィスで、部屋に名前がついてたりするのをイメージしていたりはします。開発チームのメンバーも、この運用を始めた当初は少し恥ずかしそうに「ブラジルで」と話していましたが、最近では普通に話すようになりました。

名前を付ける前は、以下のようなチャットが流れていた開発チームも…

以前のチャット
今では以下のような形に

今のチャット

一部のメンバーは「次の名前は何かな」という楽しみを持っているとかいないとか。

定期的に立て直すことでリズムが生まれた

これは意図していなかったのですが、開発部屋を定期的に立て直すことで、時間の流れを意識できるようになりました。どういうことかというと、新しく会議ルームが立ち上がることでスレッドも一新されますし、「2スプリント経過した」ということを明確に感じるようになったのです。

Know Narratorはほぼ月一回のアップデート(リリース)を行っています。10月のアップデートが終わっても、すぐに次の11月アップデートに向けて動き出します。このように開発が継続的に続いているのです。この性質に加え、今までは毎日変わらない会議部屋に入っていたことから、ずーっと変化のない感覚があったのかもしれません。

毎日入る会議部屋が定期的に新しくなることで、気分もリフレッシュしたかのような感覚を得ることができました。開発部屋のテーマや開発小部屋の名前が、そのときどきに合わせたものになることで、無機質になりがちだった部分に変化を出せたのかなと。

まとめ

内輪ノリに近い形で始めた運用ですが、円滑にコミュニケーションをとること、開発が楽しいと思える環境を作ることは、良い開発チームであるために必要なことだと思っています。

また、Teamsを活用した開発部屋の運用は、チャットツールの運用という面においても比較的効果的な面があるかと思います。スレッドが乱立してどこでチャットしたらいいのかわからない。チャットを見逃してしまう。という課題にもある程度の対策にはなると思います。

この運用も今後ずっと続くとは思っていません。今後もそのときにいる開発メンバーの特性に合わせたスタイルで開発チームの運営をしていきたいですね!

私たちは一緒に働いてくれる仲間を募集しています!

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執筆:@naoki.muramoto
レビュー:@yamada.y
Shodoで執筆されました