みなさんこんにちは、X(クロス)イノベーション本部 ソフトウェアデザインセンターの鈴木です。
この度「AWS Certified Solutions Architect – Professional(以降、SAP-C02)」に合格しました。
この記事では学習した内容や、合格のために必要だと感じたことについてまとめたいと思います。
後半には、若手(社会人歴3年目)の私が、SAP-C02を受検して良かったと感じたことも記載します。
読んでいただいた方の受検の参考に、そして学習へのモチベーションにつながれば幸いです。
筆者について
- 新卒3年目
- 業務でのAWS経験は8ヶ月目(以前はフロントアプリケーション開発に携わっていました)
- 現在の業務は、AWSをインフラ基盤とした社内アプリケーションを、フロントエンド・バックエンド・インフラと全体的に開発しています。
SAP-C02とは?
SAP-C02の概要は以下のとおりです。詳しくは公式サイトをご覧ください。
- Amazon Web Services(AWS)の認定資格プログラムの中で、高度なアーキテクチャスキルとクラウドコンピューティングの専門知識を持つプロフェッショナル向けの資格
- 問題は75問(択一または多肢選択式)、試験時間は180分
- 1000点満点で750点が合格ライン
SAP-C02合格までの道のり
SAP-C02を受検するまでに、AWS系の資格は以下の2つを取得しました。
特にアソシエイト資格のSAA-C03は、SAP-C02を受検するにあたりベースとなる知識が求められるため、先に受検しておくことをオススメします。
本題のSAP-C02は、1回目の受検は704点で不合格、2回目の受検で合格することができました。
1回目の受検から2回目の受検までに行ったことは、「2回の受検を通して」セクションに記載します。
学習時間と学習したコンテンツ
学習時間は、だいたい100 ~ 150時間(2時間×週4~5日×3ヶ月)くらいかかりました。
以下、学習に使用した教材を紹介します。
上からオススメの順に並んでいますので、ご参考にしてみてください。
書籍
①AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル
- ⭕️出題範囲を広くカバーしており、よく出題される分野をイラストを交えてまとめてある参考書です。
学習のとっかかりとしてオススメです。 - 🔺本番レベルの問題数が十分ではないため、他の教材で補う必要があります。
②AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説
- ⭕️ ①と比較して、問題の量とその解説が充実しています。
- ⭕️ 巻末に付録してある模擬試験は本番レベルで、解説も丁寧です。正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢がなぜダメなのかについてもわかりやすく解説されているため、とても役に立ちました。
- 🔺出題範囲が旧試験(SAP-C01)を想定しており、新試験(SAP-C02)のカバーされていない範囲は他の問題集で補う必要があります。
udemy
③Practice Exam AWS Certified Solutions Architect Professional
- 英語の問題集で、2.5回分の演習問題が収録されています。多少読み取りにくくはありますが、Google翻訳を使用することで英語が得意でない私でも学習できました。翻訳が怪しいところは英文に戻して読み進めていました。
- ⭕️内容としては、実際の試験に出題される問題に近い内容の問題が多く収録されている印象です。また解説欄には、問題に関連するAWS公式ドキュメントのリンクが掲載されており、わからないところはすぐに公式ドキュメントで調べられてとても良かったです。
- ⭕️新試験(SAP-C02)に対応しており、本番に近い内容の問題が多い印象で、英語の問題集ということを差し引いてもオススメできる問題集だと思いました。
④【01版】AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)
- ⭕️ 私が試験対策をしていた際、udemyで日本語の問題集はこれ一択でした。5回分の演習問題が収録されており、問題量としては申し分ないでしょう。
- 5回分の演習問題が収録されているため、試験を想定して時間を意識して解く練習をするのがオススメです。
- 🔺出題範囲が旧試験(SAP-C01)を想定しており、新試験(SAP-C02)のカバーされていない範囲については他の問題集で補う必要があります。
上記を学習する上で不明点が生じた場合は、まずAWS公式ドキュメントを調べました。
AWS公式ドキュメントはとても充実しており、調べたい内容はほとんど文書化されていた印象です。
(公式ドキュメントの情報をもとに問題を作成しているからかもしれませんが)
2回の受検を通して
「SAP-C02合格までの道のり」で記載した通り、2回目の受検で合格しました。1回目の受検から2回目の受検までにしたことは以下のとおりです。
解けなかった問題や苦手に感じた分野の復習
1回目の試験で解けなかった問題や苦手に感じた分野を当日中にメモしておき、集中的に復習しました。"絶対に合格した"という確証がない限り、受検直後にメモしておいた方が賢明です。
時間を意識して問題を解き、試験に慣れる
SAP-C02は試験時間が3時間ありますが、各問題の文章量がとても多いため時間に余裕はありません。
(私は見直す時間が全く取れませんでした)
そのため「学習時間と学習したコンテンツ」で紹介した③のUdemy教材を新たに学習し、試験のペースを掴むことと長文から顧客要求を素早く理解することを練習しました。
受検してよかったこと
最後に、SAP-C02を受検して良かったことは以下の2点です。
AWSサービスを広く学ぶことができた
本試験は対象サービスの幅が広く、どのようにサービスを組み合わせて顧客要求を達成できるかを問われるため、各サービスへの知識と理解が深まりました。
そのおかげで、学習する前に比べてサービス構成図を見た際にどのようなサービスであるかや、サービス構成上のどこに問題があるかが以前よりわかるようになった気がします。
実際にアーキテクチャ設計をしないまでも、レビューなどで大いに役立つ知識がつけられたのではないかと思います。
セキュリティやネットワーク、コンテナ技術など基本的なIT技術の知識を得ることができた
若手ということもあり、セキュリティやネットワーク、コンテナ技術など基本的なIT技術の知識が乏しかったためとても苦戦しました。しかし、SAP-C02の学習を進めていくうちに副次的に幅広く知識をつけることができました。
(アソシエイト資格と比べると、この辺りの知識がないと解けない問題はたくさんあります)
自分のIT技術に関する知識の無さに悲しくなることもありましたが、若手の人にこそIT知識の幅を広げるという意味でも本資格に挑戦してみる価値はあると思います。
まとめ
今回は合格体験記と題して、学習した内容や学習して良かったことを紹介いたしました。
学習は大変でしたが、AWSサービスをより深く学ぶことができ、IT技術の知見を広げることができました。
読んでいただいた皆さんの参考に少しでもなれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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フルサイクルエンジニア執筆:@suzuki.takuma、レビュー:@yamashita.tsuyoshi
(Shodoで執筆されました)