金融ソリューション事業部の石沢です。ふだんは所属部門の様々なプロジェクトの支援をしています。今回の記事では、当社でやっている「伴走型研修」を受講者の立場で紹介します。資格試験については会社の補助で制限なく受験できるのですが、それでも勉強するのは大変ですよね。くじけずにやりきるために今回は伴走型研修というものを利用して、無事に資格合格したというお話です。
受験のきっかけ
今回挑戦したのはタイトルにある通り、AWS Certified Solutions Architect - Associate(以下SAA)です。さすがに説明は不要だと思いますが、詳細はAWSさんのサイトをご確認ください。
自分は、より初心者向けのAWS Certified Cloud Practitionerという資格を3年前に取得していました。この資格の有効期限が切れるので、再受験して維持するのか、より上位の資格にチャレンジを悩んでいたところでした。悩んだポイントは
- 実務としてのAWSを利用したシステム構築経験がない
- SAAは中級向けの資格であり、難易度はそこそこ高いらしい
- 割と忙しいので受験を先延ばしにしたり、挫折することになりそう
です。組織的にはそれなりの職級にいるので、別に上司から資格を取れと言われるわけでもありません。どうしよっかなー、失敗したら恥ずかしいしパスしようかなー……。
と悩んでいたところに、伴走型研修の案内が来たのでした。
伴走型研修とは
もともと社ではAWS認定資格受験希望者に対して学習コンテンツや学習用環境、資格受験費用の全額補助が提供されているのですが、さらに昨年から任意参加型の「伴走型研修」も利用できるようになっていました。
伴走型研修では、以下のサポートを受けることができます(2023年現在の情報)
- キックオフウェビナーでの、学習の進め方についての全体ガイダンス
- 講師による個別面談(スキルや状況に応じた学習計画についてアドバイスしてもらえる)
- 毎週30分のミニ勉強会(試験問題解説や情報共有など)
- 学習中につまづいたポイントや不明点に関する相談や質疑応答など
私はSAAコースを選択しましたが、AWS Certified Solutions Architect - Professionalコースも選択可能です。心強い!
実際にやったこと
キックオフウェビナー
資格の概要に始まり、学習方法についてひととおり説明していただき助かりました。インターネットにたくさんの情報が公開されているのですが、書いてある内容はバラバラなので、まとめて確認し質疑応答できるのはかなり助かる!
個別面談
キックオフ後、講師による個別の1on1で学習スケジュールと資格受験日程を決めました。受講の目的やAWS経験などをアドバイスしてもらえます。私の場合はだいたい基礎知識学習1カ月+問題集などを利用した試験対策1カ月の2カ月コースが良さそうということでスケジュールを組みました。また挫折防止のために、試験を予約したほうが良いとのこと。えーっと思いながらも従順に2カ月後の試験予約もしてしまいます。デッドラインが決まって身が引き締まります。
なお、この伴走型研修では学習自体は各自が自由に進めることになります(座学の講義があるわけではない)。おすすめコンテンツなどを紹介いただきながら、書籍、AWSが公開しているコンテンツやUdemy講座を中心のカリキュラムを自分で選択することになります。私自身は学習期間にあまりまとまった時間が取れない見込みだったので、基礎知識の学習についても書籍やドキュメントなどの読み込みではなく、Udemyの講座でキャッチアップすることにしました(スキマ時間を活用するため)。
毎週30分のミニ勉強会
技術資格の勉強は、わりと孤独なものになりがちです。ですが、伴走型研修では毎週30分のオンライン勉強会があるので孤立感が軽減されていて良かったです。業務時間内でも30分という時間なので調整しやすく、欠席をしても録画でキャッチアップすることができるようになっています。勉強会では講師の出す例題を皆で解いたり、理解しにくい点について解説を受けたりしました。
受講者チャネルでのフォローアップ
上記以外には、受講者の参加するコミュニケーションチャンネル(Microsoft Teamsの専用Teamでのチャット)でのフォローアップがあります。学習コンテンツでわからなかった点や、模擬試験集の解説で腑に落ちない点などについて質問をできます。しっかり活用しました。
自習
伴走型研修で伴走してもらいながら、実際に自分でやった事は以下のとおりです。いずれも個人の費用負担はありません。
- ハンズオン用のAWS学習環境の取得(社内で簡単なフォームに入力するだけ。各種ガード設定付きです)
- いくつかのAWS提供ドキュメントの通読(読んでおくと良いとアドバイスされたもの)
- Udemy:【ベストセラー完全日本語化】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト SAA-C03 対応 2022 最新版
- 書籍での学習を断念し、こちらの講座をUdemy for Business枠で受講。また講座内のハンズオンは極力自分でも手を動かしています。27時間を少しスピードを上げて視聴しています
- Udemy:【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
- 試験対策として有名なコースですね。当初想像していた問題よりこちらの模擬試験のほうが難しく感じ、また最初はまったく正解できず焦りましたが、復習をしっかりやって知識を補完していきました
試験受験
最後は試験の受験です。自宅だと集中しにくいのでテストセンターで受験し、無事に1回で合格できました。
よかったこと
伴走型研修に参加して一番良かったのは、途中でくじけずに完走して予定通りに資格取得が完了したことです。伴走型研修を利用せずに個人学習のみでチャレンジしていたら、おそらくもっと時間がかかったと思います(ズルズルと試験日を延ばしていたはず)。もしかしたら、途中であきらめてしまったかもしれません。
なお、毎週の勉強会で講師から「進捗どうですか、質問はいつでもどうぞ」と言われていたのが自分にとっては先延ばし防止効果がありました。別に進捗報告の必要はなく単なる声掛けだったのですが、勉強が出来ていない週は「ウッ」となって、あわててやっていました。
加えて、世の中にあふれている資格情報に惑わされなかったという点も自分にとっては大きかったです。試験日が近づくにつれて、つい銀の弾丸を求めてネットをさまよってしまい「〇〇をやればよい」とか「〇〇だけでは不十分だ」といったブログ記事を見てしまい不安になってしまうのですが、信頼できる講師と話ができるので不安もだいぶ緩和されたと思います。
まとめ
伴走型研修というものを使って、AWS実務経験なしでもくじけずに資格取得が出来て良かったという話でした。個人の学習で詰まっている人は、伴走者を見つけると良いかもしれません。
もちろん当社に入社していただければ、ここで紹介した伴走型研修そのものに参加することもできます。興味があればぜひ以下のページもご覧ください!
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ISID 募集職種一覧執筆:Ishizawa Kento (@kent)、レビュー:@sato.taichi
(Shodoで執筆されました)