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アーキテクト思考:メンタルモデル構築の重要性

こんにちは、X(クロス)イノベーション本部の米久保 剛です。

ITの世界は日々進化し続けており、新しい技術や概念が次々と登場しています。このような環境下で、ITアーキテクトには常に最新の動向を把握し、適切な判断を下すことが求められます。そのために必要不可欠なのが「アーキテクト思考」です。今回は、アーキテクト思考の一つである「メンタルモデルの構築」に焦点を当て、その重要性と活用方法について解説します。

アーキテクト思考とは

アーキテクト思考とは、ITアーキテクトが仕事をする上で身につけておくべき物の考え方です。しかし、その有用性はアーキテクトの枠を超えて、他の職種にも大いに役立つものです。
アーキテクト思考と呼べるものには、今回取り上げる「メンタルモデルの構築」の他にも、「システム思考」「トレードオフ分析」「分割統治」など様々なものがあります。

メンタルモデルの構築:アーキテクト思考の要

アーキテクト思考の中でも特に重要なのが「メンタルモデルの構築」です。これは、個々の具体的な事象や経験、出来事を抽象化し、その本質を概念として定義することを指します。簡単に言えば、「要は〜だよね」という認知のモデルを作ることです。

メンタルモデルを構築することで得られる利点は以下のとおりです:

  1. 様々な状況下での適切な行動指針が立てやすくなる
  2. 新しい問題に対しても、既存の知識を応用しやすくなる
  3. 複雑な概念を簡潔に理解し、他者に説明しやすくなる

メンタルモデルの実践例:生成AI

生成AIを例に、メンタルモデルの有用性を見てみましょう。生成AIは複雑な技術ですが、その詳細な数学的知識がなくても、効果的に活用することは可能です。

生成AIのメンタルモデルを「学習モデルに基づいて確率的にもっともらしい文章やコードを予測してくれるもの」と定義することで、以下のような利点が得られます:

  • 生成AIの得意・不得意を直感的に理解できる
  • 適切なユースケースを考案しやすくなる
  • より効果的なプロンプトを作成できる

例えばプロンプトエンジニアリングにおいても、単なるテクニックの集積ではなくその背後にある原理を理解することで、より柔軟で効果的な指示を生成AIに与えることができるようになります。

メンタルモデル構築のコツ

メンタルモデルを効果的に構築するためのポイントをいくつか紹介します:

  1. 常に「なぜ」を問い続ける
    表面的な事象だけでなく、その背後にある理由や原理を考える習慣をつけましょう。

  2. 抽象化と具体化を行き来する
    具体的な事例から抽象的な概念を導き出し、その概念を別の具体例に当てはめてみる練習をしましょう。

  3. 多角的な視点を持つ
    一つの事象を様々な角度から観察し、多面的なメンタルモデルを構築することで、より柔軟な思考が可能になります。

  4. 定期的にモデルを更新する
    技術や環境の変化に応じて、自身のメンタルモデルも更新していく必要があります。

アーキテクト思考を身につけるチャンス

アーキテクトがどのような思考で仕事に取り組んでいるかを直接学べる貴重な機会があります。2024年8月23日(金)に開催される「電通総研 Architect Meetup」です。このイベントでは、ITアーキテクトたちがどのようにして複雑な問題に取り組み、解決策を見出しているのかを垣間見ることができます。

イベントの詳細や申し込みはこちらからご確認いただけます。

まとめ

アーキテクト思考、特にメンタルモデルの構築は、ITアーキテクトだけでなくあらゆるITプロフェッショナルにとって価値のあるスキルです。日々の業務や学習の中で意識的にメンタルモデルを構築し活用していくことで、より深い理解と効果的な問題解決が可能になります。

技術の進化が加速する現代において、こうした思考法を身につけることは、キャリアの大きな武器となるでしょう。ぜひ、日々の業務や学習の中でアーキテクト思考を意識し、実践してみてください。そして、「電通総研 Architect Meetup」に参加して、プロフェッショナルたちの思考プロセスを直接学ぶ機会を逃さないようにしましょう。

※本記事は筆者が作成した原案をもとに生成AI(Claude 3.5 Sonnet)が作成した文章に、若干の修正を加えて執筆しました。


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執筆:@tyonekubo、レビュー:Ishizawa Kento (@kent)
Shodoで執筆されました