こんにちは、金融ソリューション事業部兼テックブログ編集部の若本です。
今回は、テックブログ編集部で取り組んでいる運営改善の取り組みの一部をご紹介します。
本記事は電通国際情報サービス Advent Calendar 2023の11日目の記事です。
テックブログ編集部について
ISIDにはテックブログ編集部というバーチャル組織があり、ISIDテックブログの企画や運営を行っています。
テックブログ編集部の中身は中村さんの記事に詳しくまとまっていますので、ご興味のある方はこちらもぜひご一読ください。
編集部のうち、私は執筆管理チームに所属しています。執筆管理チームの役割は、一連のレビュープロセスを含めた記事の管理です。図にまとめると以下のようになります。
これらのタスクはチャットベースで執筆管理チーム内の認識を合わせつつ、2週に1度の定例で状況確認や改善のためのディスカッションを行っています。
運営上の課題
テックブログ編集部では、記事のレビューに関して以下のような課題がありました。
- レビュアーがなかなかつかず、チャットでの調整が必要になる場合がある
- 特に実装系、ニッチな技術領域の記事は心理的にレビューしづらい状態にありました。
- そもそも、記事のレビュー待ちメールに気が付いていない
- 執筆された記事はレビュー待ちの状態になりメールが飛びますが、業務メールの波に流されてしまいレビューされない記事が発生することがありました。
こういった問題は長期的にみると執筆者離れを引き起こすため、テックブログ運営においては非常に重要な問題です。
特にISID テックブログでは、記事の執筆は個々人のモチベーションに委ねるところが大きいため、執筆者のストレス増・モチベーション低下につながるプロセスは改善していく必要があります。
アプローチ
上記の課題に対して、テックブログ編集部では以下の対策を考えました。
- レビュアーガチャ
- 技術の詳細な内容はともかく、発信して問題ない内容や文章になっているかは編集部員がランダムで担当するのがいいのでは?
- 気づきにくいメールやレビュー管理画面ではなく、メンションで通知を飛ばせるTeamsで通知する形にしたい。
今回は、これらの仕組みをPower Autometeのクラウドフローを使って実現します。具体的には、「テックブログのレビュー依頼メール」が飛んできたときにTeamsのチャネル上でランダムにメンションするフローを作成します。
Power Autometeのフローについては根本さんの記事をご覧ください。
レビュアーガチャの仕組み
「テックブログのレビュー依頼メール」は以下のようなものです。ISID テックブログ編集部ではレビュー管理にShodoを採用しており、執筆完了の折にはメールが自動配信されます。
このとき、メール本文には「記事のタイトル/レビューリンク」が、メールのメタデータには「差出人」が含まれています。
レビューに必要な情報はメールに含まれているため、メールの情報を解析して必要な情報のみ抽出します。
後は、ガチャ要素として編集部員のメンバーから1人ランダムに割り当てます。これは、編集部員のメンバーの一覧を取得して乱数で選択することで実現することができます。
仕組みは以下の通りです。
上記をPower Automate上でフローとして実装していきました(フロー全体のスクショは長すぎたため割愛します)。
発行すると、レビュー依頼メール受信時にランダムでメンションされるようになります。これにより、レビュー担当予定者者が明確になり、レビュー割り当て時にはメンション付きで通知されるようになりました!
おわりに
本記事では、テックブログ編集部の施策例としてレビュアーガチャが実現するまでの流れをご紹介しました。
今回は触れませんでしたが、上記のようないかにもテックブログらしい施策だけではなく、執筆マニュアルや相談窓口の設置などといったレビューフロー全体の整備を行っています。ISID テックブログでは、今後も執筆者の方がいきいきと執筆できる環境づくりを目指して取り組みを進めていきます。
執筆:@wakamoto.ryosuke、レビュー:@yamashita.tsuyoshi
(Shodoで執筆されました)