こんにちは。クロスイノベーション本部クラウドイノベーションセンターの柴田です。本記事では Claude Code の画面に今月の利用料を表示する方法をご紹介します。
動機
私は Claude Code を Amazon Bedrock 経由で利用しています。Amazon Bedrock は従量課金なのでうっかり Claude Code を使いすぎて利用料が高額にならないように気をつけなければなりません。そこでその対策として Claude Code の画面に今月の利用料を表示する ことにしました。
利用する機能・ツール
実行環境
本記事の実行環境は以下のとおりです。
- Ubuntu 24.04
- @anthropic-ai/claude-code@1.0.98
- ccusage@16.2.0
ステータスライン
Claude Code には画面下部にユーザー独自のステータスラインを表示する機能があります。今回はこの機能を使って Claude Code の画面に利用料情報を表示します。
ccusage
ccusage は Claude Code の使用状況を分析するための CLI ツールです。今回はこの ccusage を使って Claude Code の今月の利用料を計算します。1 なお ccusage にはステータスライン用の内容を出力する ccusage statusline コマンドがありますが、今月の利用料の表示をサポートしていないため今回は利用しません。
設定方法
1. ステータスラインの表示内容を出力するプログラムを実装する
ステータスラインの表示内容を出力するプログラムを実装します。今回は以下のシェルスクリプトを ~/.claude/statusline.sh に保存します。
#!/bin/bash echo "💰 \$$(npx ccusage@16.2.0 monthly --json --offline --order desc | jq -r '.monthly[0].totalCost * 100 | round / 100') monthly"
このシェルスクリプトでは以下の処理を行っています。
ccusage monthlyで月次の利用料を計算します。頻繁に実行されることを考慮してモデルの価格データは API ではなくキャッシュから取得します。jqで今月の利用料のみを取得します。また利用料を小数第二位で四捨五入します。- 結果を標準出力へ出力します。
chmod で先ほどのシェルスクリプトに実行権限を付与します。
chmod +x ~/.claude/statusline.sh
2. Claude Code の設定ファイルを更新する
Claude Code の設定ファイル(ユーザー設定なら ~/.claude/settings.json )の .statusLine.command に先ほど実装したプログラムのパスを指定します。
{ "statusLine": { "type": "command", "command": "~/.claude/statusline.sh" } }
設定は以上で完了です。
実行結果
実際に Claude Code の画面に今月の利用料が表示されるか確認してみましょう。適当なプロジェクトで Claude Code を起動します。すると画面の下部に今月の利用料が表示されていることを確認できます。

おわりに
本記事では Claude Code の画面に今月の利用料を表示する方法をご紹介しました。ステータスラインの表示内容はカスタマイズが可能です。利用料以外にも表示したい情報があれば追加してみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考資料
執筆:@shibata.takao
レビュー:@takami.yusuke
(Shodoで執筆されました)
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ccusageは Claude Code が出力したトークン数やコスト情報から推定利用料を算出します。Amazon Bedrock の実際の利用料のデータを取得しているわけではありません。本記事の方法で表示される利用料は目安として捉えてください。ccusageのコスト計算の仕組みは Cost Modes | ccusage をご覧ください。↩



