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【Salesforce認定アソシエイト試験】知識0から1ヶ月で合格した話

こんにちは!HCM事業部の小林です。
本記事は電通総研 Advent Calendar 2024 初日の記事となります。

今回は「Salesforce」という言葉しか知らなかった筆者が、1か月勉強してSalesforce認定アソシエイト試験に合格した話です。勉強方法や必要な勉強時間、役に立った過去問などを紹介します。

実は試験を申し込んだ当初は何も分かっておらず、試験当日も100%の力を発揮することができませんでした。
同じように迷う方が少しでも減るように、自分の体験をもとに申込方法と受験の注意点を詳細にお伝えします。

これから受験する人はぜひ最後までご覧いただきたいです。

Salesforce認定アソシエイト試験とは?

ひとことで言うと、Salesforceの資格の中で一番初心者向けの資格です。
試験の概要は以下のとおりです。

・試験時間 :70分
・問題形式 :多肢選択/複数選択方式の40問
・合格点  :62%以上(32問以上正解で合格)
・受験料  :10,000 円(税抜)
・受験会場 :指定の試験会場または自宅
・出題範囲 :Salesforceエコシステム(32%)
       ナビゲーション(28%)
       データモデル(25%)
       レポートとダッシュボード(15%)
・受験対象者:Salesforceの実務経験が0〜6ヶ月の人

(※2024年11月現在の情報です。最新情報はSalesforce 認定アソシエイト受験ガイドをご確認ください。)

この試験はSalesforceの試験で唯一、再受験が無料でできます!たとえ不合格になっても再チャレンジしやすいのが魅力です。

試験の勉強方法

筆者が実施した勉強方法は主に3つです。

Trailmix(トレイルミックス)を進める

Trailmixは、Salesforceの学習サイト「Trailhead」の機能の1つで、いくつかのコンテンツを集めてつくるカリキュラムのことです。アソシエイト勉強用のTrailmixが用意されているので、それを最後まで取り組みました。
利用するにはSalesforceのアカウント登録が必要です。
https://trailhead.salesforce.com/ja/users/strailhead/trailmixes/prepare-for-your-salesforce-certified-associate-credential

過去問を2周する

noteで過去問を100問掲載している記事を見つけたので問題を2周しました。Trailmixだとあまり出てこなかった単語についても知ることができたのでやってよかったです。

単語帳をつくる

Trailmixや過去問を進めていて分からなかった単語はスプレッドシートに記入しました。試験が近づいてきたら単語を隠しながら勉強していました。

試験の勉強時間

試験勉強に費やした1か月間はだいたいこのようなスケジュールでした。

期間 勉強期間
試験1か月前~2週間前 1~2時間
試験1週間前 2~3時間
直前の土日 5~6時間

もともとSalesforceに触ったことがある人や勉強に時間が取れる人は、これより少ない勉強時間でも合格できる気がします。

試験の申込方法

受験方法は、会場に行って試験を受ける「オフライン受験」と自宅から受ける「オンライン受験」があります。
筆者はオンライン受験で申し込みましたが、ここで注意が必要です。
試験の予約にはWebassessorというサイトを利用するのですが、本当は日本語のアカウントで登録すべきところを英語のアカウントで登録していました。

その結果、試験では問題文が全て英語になってしまい、英語が大の苦手な筆者は一度絶望しかけました。試験中にダメ元で日本語にできないか聞いてみましたが無理でした。
もしこの記事を読んでいる時点ですでに英語のアカウントで登録してしまって、キャンセル期限が過ぎている人は気合で頑張りましょう。

後から調べてみると、日本語のアカウントを登録する画面のURLにはsalesforcejpと書いてあることが分かりました。これから登録する人はまずURLを確認してください。

この先もオンライン試験で起こった/起こりうるトラブルを書いていますが、このようなトラブルが怖い人は試験会場での受験を推奨します、、

試験直前までにやるべき準備

オンライン受験を選択した方はいくつか事前準備が必要です。

①コンピューターの技術要件を確認する

パソコンの空き容量や管理者権限、ブラウザのバージョンなどの条件を満たさないと受験できません。
詳しくはSalesforce公式のオンライン監督試験ガイドをご確認ください。

Mac OS 版
Windows OS 版

②環境のテストをする

試験ではマイクとウェブカメラの両方が同時に機能する環境が必要です。以下のサイトで確認できます。
https://www.kryterion.com/systemcheck/

③Respondus Lockdown Browserをインストールする

Respondus Lockdown Browserは、試験中にブラウザや他のソフトウェアにアクセスできなくするツールです。
試験で使うPCの管理者権限がない場合、インストールできない可能性があります。インストールする前に確認しておきましょう。

また、公式サイトには「Respondus Lockdown Browser のダウンロードが未完了の場合は、ポップアップウインドウが表示され、ダウンロードが必要であることが分かります。」と書いてありましたが、筆者のPCはダウンロードが完了している場合でもポップアップは消えませんでした。
同じ事象で困っている人の参考になれば幸いです。

④生体認証プロファイルを作成する

顔認証をして本人確認をするステップです。
画面の指示に従いながら何回か写真を撮ります。撮影中は眼鏡を外すようにしてください。
「We have successfully created your biometric profile (バイオトリックプロファイルの作成に成功しました)」の表示がされたら完了です。

①~④が試験開始時間の24時間前に完了しなかった場合

これらの準備に時間がかかって試験に間に合わなそうなときや体調不良のときは、試験開始時間の24時間前までならスケジュールの変更・キャンセルが可能です。それ以降の場合は費用が発生するのでご注意ください。

準備が必要なかったこと

前にSalesforceの試験を受けたことがある人に準備することを聞いたものの、結局必要なかったことを紹介します。

眼鏡を外す
以前は眼鏡をしていると外すように指示があったみたいですが、今回は眼鏡をしながら受験をしても大丈夫でした。

身分証明のためのパスポートを用意する
以前は試験前の事前チェックとして、試験官に身分証明書を提示する工程がありましたが、結局身分証明書を提示することはありませんでした。

試験を受ける部屋から物をなくす
以前は受験場所に物がないことを証明するためにカメラで見せなければならなかったようで、知人はお風呂やトイレで受験していました。
ただ現在は、試験官と話すこともなく周囲の確認もありませんでした。

セキュリティソフトをオフにする
事前にオフにせず試験日を迎えましたが、試験直前にオフにしますか?というポップアップが出たのでオフにしてから試験に進みました。

試験後にあったトラブル

Salesforceの試験は終了後すぐに結果が表示されるはずですが、試験結果を見てみると試験を受けていないことになっていました。
自分の不手際で試験の説明も全て英語だったことから、自分のミスなのか分からず問い合わせることにしました。
返信が来ましたが、日本のSalesforce窓口に問い合わせていたみたいで、アメリカ本部に問い合わせるよう案内が来ました。
丁寧に問い合わせ方法をご説明いただき、アメリカ本部に問い合わせたところ、試験データの送信中にトラブルがあったとのこと。トラブルを修正して試験結果を反映させてくれました!

試験結果


本当にいろいろとありましたが無事に合格し、初めてSalesforceの資格を持つことができました!
メールには各分野の正答率も書いてありました。分からない英単語がたくさんあった中でこのくらいとれていればまあまあなのでは?と思っています。

<メールの一部>

おわりに

いろいろとトラブル続きの受験になってしまいましたが、この際Salesforceで頻繁に使われる英語くらいは勉強してみようと思うようになりました。

ただ筆者としては試験前後のトラブルは誰にも起こってほしくないので、この記事を読んでから試験に申し込む方は必ず「日本語のアカウント」で申し込んでください。
そしてもし試験後に受験結果がこなくても諦めないでお問い合わせを送ってください。

今後もSalesforceを勉強して使いこなせるようになりたいと思っているので、次回はアドミニストレーター試験を受験したいです。(もちろん日本語で)

筆者が所属する事業部では様々な中途採用のポジションを募集しています!
職種ごとの詳しい募集要項は以下のリンクからご覧ください。

執筆:@kobayashi.hinami、レビュー:@kinjo.ryuki
Shodoで執筆されました