おはようございます!こんにちは!こんばんは! 電通国際情報サービス、X(クロス)イノベーション本部 デジタルエンゲージメントセンターの根本康平です。
先日、Salesforce 資格の 1 つ「Salesforce 認定アドミニストレーター」を受験し合格しました。どのような対策をしたのか・試験がどのような感じで行われたのかを共有します。他のブログで書かれていた情報とはかなりイメージが違いました! その点についても共有します。あくまでも個人的な見解ですので、信用しすぎないようにしてください。また、リンク先のURLが変更され情報が閲覧できなくなる場合もあります。ご了承ください。
そもそもどんな試験?
公式サイトには「管理者、コンサルタント、アーキテクトにおすすめのファーストステップ」と書いてあります。 つまり、Salesforce 初学者が最初に受けるべき試験かと思います。
試験概要・私の試験結果
- 内容:多肢選択/複数選択方式で 60 問
- 試験時間:105 分
- 合格ライン:65%
- 受験方法:オンライン(自宅やオフィス) or テストセンター
- 前提資格や条件:なし
次に出題範囲とその割合についてです。(括弧内に私の試験での正答率を示します)
範囲 | 出題割合 | 私の正答率 |
---|---|---|
組織の設定 | 3% | 50% |
ユーザの設定 | 7% | 66% |
セキュリティとアクセス | 13% | 37% |
標準オブジェクトとカスタムオブジェクト | 14% | 88% |
営業アプリケーションとマーケティングアプリケーション | 14% | 75% |
サービスアプリケーションとサポートアプリケーション | 13% | 75% |
活動の管理 | 3% | 100% |
データの管理 | 10% | 83% |
分析 - レポートとダッシュボード | 10% | 83% |
ワークフロー / プロセスの自動化 | 8% | 100% |
デスクトップとモバイルの管理 | 3% | 0% |
APPEXCHANGE | 2% | 100% |
なお、試験を受ける時期によって出題範囲と割合は大きく変わります!ここに記載しているのは Summer'22 の情報です。 Winter'23では出題割合は大きく変化しています。必ず公式ドキュメントを確認して出題範囲と割合を確認しましょう!
試験当日の流れ
受験方法は 2 種類
- オンラインで自宅やオフィスから受験 → 今回私はこちらを選択
- テストセンターで受験
試験申し込み
オンライン試験は 24 時間、いつでも受験可能です。 申し込み可能な日程は随時更新されます。数分前には予約できなかった日程もページを更新すると申し込み可能になっていたりします! オンライン試験は、試験予定時間の 24 時間より前であれば無料でキャンセル・日程変更が可能です。
事前準備
試験前までに 2 つの作業をする必要があります。この事前準備は数分で完了しますが、試験直前に慌てないよう早めに準備しておくべきです。
- 顔認証システムへの登録(PCカメラに自分の顔を映すだけ。数十秒でOK!)
- 試験用のソフトをダウンロード(数分で完了します)
試験開始
オンライン試験は予約時間の 10 分前から受験用サイトを開くことができます。 試験開始サイトを開くとまずは顔認証です。事前準備で登録した顔と受験者の顔が一致するかシステムで判断されます。 顔認証が終われば実際に問題を解いていきます。試験中カメラとマイク機能は常にオンですが、自分の顔や試験官の顔が表示されるようなことはなく、集中して試験を受けることができました。 とあるブログには「カメラで机の上を映し本や携帯がないことを試験官に見せなければならない」と書いてありましたが、そのような場面はありませんでした!(せっかく机の上をきれいにしたのでせっかくなら見ていただきたかった・・) また「試験中のトラブルが多発」とも書いてありましたが、私はとてもスムーズに受験することができました!(記事で書かれていたのが 1・2 年前の話だったのでだいぶ改善されたのだと思います) 試験の文章は日本語ですが、所々翻訳が微妙な部分があります。ただ、問題を解くのに支障があるレベルではないので心配しなくて大丈夫だと思います。 全て解き終わったら試験時間をカットして回答を提出できます。回答を提出すると、次の画面に試験結果が即表示されます。合格の場合、【合格】と表示されて得点分布を確認できます。(後ほどメールにも送られてくるのでメモする必要はないです)
勉強方法
私は 10/1 にデジタルエンゲージメントセンターに配属となり、そこから Salesforce の学習を始めました。10/1 から試験を受けた 11/20 までの過程を書いていきます。
10月 Salesforce には E ラーニングのようなサイトがあります。「Trailhead」です。10 月は Trailhead を通して学習をしました。Trailhead で学習したコースについては本投稿の下部「参考」に書いています。10 月は試験に受かることよりも Salesforce を知るという目的が強かったです。
11月 大きく分けて 3 つのことに取り組みました。試験 2 週間前くらいから「試験に受かる」を目的に勉強しました。
- Trailhead Trailmix【Salesforce公式】認定アドミニストレーター資格 対策
- Salesforce Certification Days 認定アドミニストレーター試験対策セミナー
- ネットにある模擬問題演習
1 つ目の Trailmix については、非常に量が多く、2 週間前からでは終わりませんでした( 64% 分実施してやめました)。もし、この Trailmix を完全に終えてから試験に挑みたい場合は 2 週間以上前から取り組んだ方が良いと思います。ちなみに、1 日あたりの勉強に充てた時間は平均 5~6 時間程度です。
2 つ目の「Salesforce Certification Days」とは Salesforce 社が実施している無料の資格対策セミナーです(詳細はこちら)。非常にわかりやすく、試験に出るポイントも教えてくれるのでぜひ参加することをお勧めします!さらに、私が受けたときには本試験 70% 引きクーポンコードも貰えました!
3 つ目の模擬問題演習は、ネットで「アドミニストレーター試験 模擬問題」と検索して表示されたサイトに書かれている問題をひたすらに解くということをやりました。そのサイトの解答が必ずしも正しいかはわかりませんが、自分なりに理解して回答できるまで 3 周くらい繰り返し取り組みました。
試験を終えて
試験で問題を解いていた感覚としては「8 割は確実に取れているな」と思っていたものの、出題割合を考慮して総合正答率を計算すると 73% でした。思っていた以上に低い結果だったなというのが感想です。特に、「セキュリティとアクセス」の正答率が低く衝撃を受けています。今後、セキュリティとアクセスの分野の知識をさらに吸収していきたいと思います!
一言アドバイス
試験勉強や無料試験対策セミナー等を通して「これは覚えてた方がいい!」と思ったポイントを書いてみます!
- アクセスを制限するのがプロファイル
- 制限されたアクセスを緩和・開放するのが権限セット
- ログイン可否はプロファイルのIP制限とプロファイルの時間のみに依存する!(組織の信頼したIPアドレス範囲内でも外でもログインはできる!範囲内なら即ログイン、範囲外なら追加の処理を通してログイン可)
- インポートウィザードは、ケース・商談オブジェクトのインポートできない!
これを覚えるだけで 60 問中 4~5 問は解けると思います!ぜひ覚えてみてください!
参考 10 月に取り組んだ Trailhead
- Trailhead を使用した Salesforce の学習
- Salesforce の概要
- システム管理者初級
- 開発者初級
- 【Salesforce公式】認定Platformアプリケーションビルダー資格 対策
これからアドミニストレーター試験を受ける方々にとって、何か1つでもプラスになれば嬉しいです。
私たちは同じチームで働いてくれる仲間を探しています。今回のエントリで紹介したような仕事に興味のある方、ご応募をお待ちしています。
執筆:@nemoto.kouhei、レビュー:@yamashita.tsuyoshi (Shodoで執筆されました)