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40代開発マネージャの継続的アップスキリング(AWS全冠→2年連続Japan All AWS Certifications Engineers選出)

はじめまして。金融IT本部 融資ソリューション2部 大澤弘和です。

継続的なアップスキリングの一環で、AWSの学習を続けてきた結果、2024 Japan AWS All Certifications Engineersの選出に続き、今年2025年の応募クライテリアも達成し、2年連続で選出のご連絡を先日受領しました。

これまで累計15の認定資格に合格しましたが、必要な試験時間は約37時間、出題問題数はおよそ1,000問であり、改めて振り返ると、長い道のりでした。なお、「受験は試験センターで受ける」の一択。

AWS認定履歴

最初に学習し始めたのはまだコロナ渦だった2021年。当時はAWSのみならず、AzureやSalesforceなど多岐に渡る能力開発をしていましたので、AWS関連はハンズオンコースを通じて、AWS Certified Solutions Architect - Associateまで取得しました。

その後、2023年から改めて、AWS Certified Solutions Architect - Professionalを学習後、他の認定区分の領域にも手を広げ、2023年末に全冠達成(2024 Japan AWS All Certifications Engineersクライテリア)。
2024年は、その年に新たに追加された3つの認定資格を取得し、全冠達成(2025 Japan AWS All Certifications Engineersクライテリア)しました。

※以下は私の認定履歴。太字が2024年に追加された3つの認定資格です。

No 認定年 Certification Name Code
1 2021 AWS Certified Cloud Practitioner CLF-C01
2 2021 AWS Certified Solutions Architect - Associate SAA-C02
3 2023 AWS Certified Solutions Architect - Professional SAP-C02
4 2023 AWS Certified Database - Specialty DBS-C01
5 2023 AWS Certified Security - Specialty SCS-C02
6 2023 AWS Certified Data Analytics - Specialty DAS-C01
7 2023 AWS Certified Machine Learning - Specialty MLS-C01
8 2023 AWS Certified: SAP on AWS - Specialty PAS-C01
9 2023 AWS Certified SysOps Administrator - Associate SOA-C02
10 2023 AWS Certified Developer - Associate DVA-C02
11 2023 AWS Certified DevOps Engineer - Professional DOP-C02
12 2023 AWS Certified Advanced Networking - Specialty ANS-C01
13 2024 AWS Certified Data Engineer - Associate DEA-C01
14 2024 AWS Certified AI Practitioner AIF-C01
15 2024 AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate MLA-C01

私のバックグラウンド

現在は、金融機関向けの業務アプリケーション開発を推進するプロジェクトマネジメントのポジションで従事してます。
ここ数年は自分でシステムを開発したり実機を触る機会はめっきり減ってきていますが、元々は自分で設計やコーディングをするのが好きでした。

また、いわゆる業務アプリケーション開発だけでなく、専門性の高いリスク管理領域における定量化・分析や、遺伝的アルゴリズムを使った与信モデルやATM入出金予測モデル等の研究開発、自然言語解析系のAI活用コンサルティングなどの業務経験があるため、統計学的なアプローチやデータマネジメント、データパイプラインの肌感は比較的あるほうだったこともあり、2024年に追加された3試験も比較的スムーズに把握できました。

2024年に追加された3試験について

2024年にAWS Certified AI Practitioner、AWS Certified Data Engineer – Associate、AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate の 3 つの新しい認定資格が追加されました。

私の学習方法はいずれも、試験ガイドを元に分野ごとに対象知識、スキル・サービスを把握して整理し、AWSの公式学習コンテンツのAWS Skill Builderで学習していく形でした。

AWS Certified Data Engineer - Associate
データエンジニア向けの試験内容で問われるサービスはGlue、Athena、Redshift、Kinesisなどです。
AWS Certified Data Analytics - Specialtyと比べると、そこまで深い内容が問われるわけでもない。
試験ガイドを読みながら各サービス内容を学習することで対応。

AWS Certified AI Practitioner
AIとML、生成AI、基盤モデルについての概念やユースケース、そして責任あるAIに対するガイドラインの認識等から出題されるもの。バックグラウンドのナレッジがあるため、試験ガイドを元に改めて整理しなおして対応。

AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate
Amazon SageMaker系サービスを軸としたMLエンジニアリングの主題が多い。また左記のようなAWSのサービス利用の範囲ではなく、MLエンジニアリング自体の理解も問われるため、特徴量エンジニアリングや、モデルトレーニングとチューニングにおけるハイパーパラメータ最適化、正則化手法、過学習回避方法などの理解が必要となります。

まとめ

AWS認定試験については、固有サービスのユースケースを元に理解度が問われますが、どの分野が理解しやすいか、どれから学習すべきかは、学習者のそれまでの経験値に大きく依存します。

AWSの各サービスは次々と改定されていますし、AWSに限らず、キャッチアップしてもすぐに知識が陳腐化するケースもありますが、特定時点におけるトレンドやサービスをある程度把握しておけば、将来の改良・改定部分は、差分で学習することができ、クラウドや テクノロジー動向を掴みやすくなります。

たとえ普段の業務に関係のない分野のキャッチアップであっても、それは自分の興味の幅、視野を広げるものに将来つながってくるものです。
テクノロジーに興味・関心を持ち、継続的に能力開発をすることは、いつの日もエンジニアとしてあるべき心構えであり、それが未来の自分やチームが一歩踏み出す時に背中を押してくれるものだと考えております。

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執筆:@osawa.hirokazu、レビュー:@takami.yusuke
Shodoで執筆されました