はいどーもー!
好きなAWSサービスはAWS Snowmobile、コミュニケーションIT事業部の宮澤響です!(部署が変わりました!)
本記事は電通国際情報サービス Advent Calendar 2022 2日目の記事です!
記念すべき1日目である昨日の記事は、中村年宏さんの「テックブログ開設1周年!」でした! 弊社のテックブログが無事に1周年を迎えられたことを祝した記事ですので、ぜひご一読ください!
本記事では、私が先日、私自身のポケットマネーを使用せずに「AWS Certified SysOps Administrator - Associate」に合格した話について、弊社ならではの学習環境のご紹介を交えてまとめます!
AWS Certified SysOps Administrator - Associateとは
AWS Certified SysOps Administrator - Associate(以下、SOA)とは、AWS認定資格の一つで、AWS上でのワークロードのデプロイ、管理、運用に関する経験を証明できる資格です。 名称のとおりAssociateレベルの資格であり、AWS Certified Solutions Architect - Associate(以下、SAA)やAWS Certified Developer - Associate(以下、DVA)と同じレベルの位置づけとなっています。
また、2022年10月末時点では、AWS認定資格の中で唯一、試験内容に試験ラボ(AWS Management ConsoleやAWS CLIを実際に操作する実技試験)が導入されている資格でもあります。
受験のきっかけ
私は既にSAAに合格していたため、次は縦方向に攻めてAWS Certified Solutions Architect - Professional(以下、SAP)合格を目指すか、横方向に攻めてSOA合格を目指すかの二択を考えていました。
その二択で後者を選択した理由は、現在の部署(異動先の部署)では、設計よりも運用のスキルを求められることが多いと考えたためです。 また、SAPに合格している先輩方は多数いらっしゃいますが、試験ラボが導入されて以降のSOA(SOA-C02)の合格者は社内でもほとんどいなかったため、敢えて人と違うことをしたかったというのも理由の一つです。
AWSを利用した業務経験
結論から申し上げますと1年未満です。
私は現在新卒入社3年目で、入社してからの半年間は新人研修期間のため、実質的な業務に携わっているのは約2年間です。 その中にはAWSサービスを使った業務もありましたが、毎日触っていたというわけではありません。 そのため、AWSサービスを利用した業務経験としては、正確に数えると1年にも満たないと思います。
学習方法
参考書
弊社では、上長の承認を得られれば、業務に関係する内容の書籍を会社の経費で購入できます。
私はAWS認定資格試験テキスト AWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイトを会社の経費で購入し、2週ほど精読しました。
以前SAAの学習をした際にも同シリーズのSAA版の書籍を利用したのですが、そちらと比較すると、SAA版はサービスの分野ごとの章構成(コンピューティングサービス、ストレージサービス、など)となっているのに対し、SOA版では試験の分野ごとの章構成(信頼性とビジネス継続性、セキュリティとコンプライアンス、など)となっていました。 そのため、より試験対策特化という印象であり、0からAWSを学習する方向けというよりは、ある程度はサービスの概要を知っている方向けだと感じました。
Udemy Business
弊社では、時間や場所に囚われることなく幅広い学習ニーズに対応することなどを目的として、Udemy Businessが導入されています。Udemy Businessでは、Udemyの全コンテンツのうち、法人向けに厳選されたコンテンツのみが収録されています。
私は以下のコンテンツを受講しました。
- 【ベストセラー完全日本語化】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト SAA-C03 対応 2022 最新版
2022年10月末時点では日本語版のSOA対策用の講義コンテンツが存在しなかったため、代わりに試験範囲の重複度合いが大きいSAAのコンテンツを受講しました。
Ultimate AWS Certified SysOps Administrator Associate 2022
- スライドだけダウンロードさせてもらいました。
【SOA-C02版】AWS 認定SysOpsアドミニストレーター アソシエイト模擬試験問題集(全4回分294問)
- それぞれ2週しました。
- 少し重箱の隅をつつくような問題も含まれている印象です。
- 試験ラボ部分は実際に操作するわけではなく、操作手順をまとめた文章の正誤判断となっています。
AWS学習環境
弊社では、AWSの学習をしたい社員向けに、学習用のAWSアカウント(通称、AWS学習環境)を払い出しています。 基本的に機能制限などはなく、2000円/月を目安として自由に利用できます。 また、払い出された段階で、AWS CloudTrailによるログ取得やAmazon GuardDutyが有効化されています。
私はこちらを利用して、試験ラボ対策のために以下のような操作を試しました。
- Amazon VPC
- Amazon S3
- AWS CloudFormation
- テンプレートファイルのアップロードによるスタックの更新
- Amazon CloudWatch+Amazon SNS
- メトリクスフィルターの作成
- メトリクスフィルターを基にしたアラームの作成
- アラーム状態の変化によって通知を送信するSNSトピックの作成
- AWS Lambda+Amazon EventBridge
- EventBridgeルールによるLambda関数の呼び出し
- Amazon EC2+AWS Auto Scaling+Elastic Load Balancing
- 上記構成の作成
ピアソンVUEの試験ラボサンプル
2022年10月末時点では、試験をピアソンVUEで申し込むと、試験ラボのサンプルを最大3回まで(何回受けても内容は同じですが)無料で受けられました。 実際の試験よりもボリュームは少ない(大問1つのみ)ものの、画面配置や問題の雰囲気を体感するには最適でした。 そのため、テストセンターの場所などに制約がないのであれば、個人的にはピアソンVUEでの受験をおすすめします。
なお、協定世界時の2022年内はピアソンVUEまたはPSIのいずれかで試験を受けることができますが、2023年からはピアソンVUEのみとなるようです。[参考]
先人たちの合格体験記
試験ラボは情報戦です。 先人たちの合格体験記を巡ると、試験ラボにどのような問題が出題されそうか、おおよその見当がつくと思います。 上述のAWS学習環境を利用した試験ラボ対策も、先人たちが残してくれた情報を基に、出題されやすそうなサービスに的を絞っていました。
試験の感想
選択問題セクションに関しては、回答に自信をもてない問題が最初の2-3問に連続で出題されたためビビりましたが、落ち着いて残りの問題を解いてみると、セクション全体で8割くらいは正解しているだろうという感触でした。 また、試験ラボには大問1つにつき20分以上(私の場合は大問が2つだったため40分以上)時間を残すことが推奨されていますが、私は選択問題セクションを終える段階で3倍の120分を残せていました。 そのため、精神的にも時間的にも余裕をもって試験ラボに臨めました。
試験ラボに関しても、形式はピアソンVUEのサンプル問題と同じ形式、内容も事前に対策していたような内容で出題されたため、安心して回答できました。
ちなみに、受験料やテストセンターまでの交通費も会社の経費で賄っています。 そのため、学習から受験までの全てを実質無料(ポケットマネー的な意味で)で実施できました。 一つ一つの費用を累計するとそれなりの金額になってしまうため、大感謝です。
おわりに
本記事では、私が先日「AWS Certified SysOps Administrator - Associate」に合格した話をご紹介しました。 SOA(特に試験ラボ)に関する日本語記事はまだあまり多くないため、少しでもこれからSOA取得を目指す方の参考になれば幸いです。
電通国際情報サービス Advent Calendar 2022 5日目となる来週月曜日の記事は、柴田崇夫さんの「Argo CDを使ってIstioをバージョンアップする」です! タイトルのとおり、Kubernetes用の継続的デリバリーツールであるArgo CDを利用して、サービスメッシュを実現するOSSであるIstioをバージョンアップする方法について、分かりやすくまとめられた記事となっています。 お楽しみに!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
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<電通×IT>電通グループ基幹システムプロジェクトマネージャー エンタープライズ向けDX推進リーダー/エンジニア <電通×IT>クラウドアーキテクト <電通×IT>アプリケーションアーキテクト 製品・プラットフォーム開発エンジニア執筆:@miyazawa.hibiki、レビュー:@wakamoto.ryosuke (Shodoで執筆されました)