こんにちは、株式会社電通総研の新卒2年目の宮崎 博寿 です。
クロスイノベーション本部 クラウドイノベーションセンターに所属しております。
24年の12月上旬に、世界最大規模のAWSカンファレンス 「AWS re:Invent」 に参加しましたので、現地で体験した学びや感想、 GameDay の話を中心にレポートします。
re:Inventとは?
一言でいうと、AWSのすべてが詰まった祭典です。数多くのセッションやワークショップ、ゲーム化された学習イベント(GameDay)、IT各社主催のExpoなどが同時多発的に行われます。
現地の熱気や規模感は想像以上で、AWSがどれだけ世界にインパクトを与えているかを肌で感じることができました。
概要
- 場所:アメリカ・ネバダ州ラスベガス
- 期間:例年5日間(例年11月下旬〜12月上旬)
- 参加者数:世界中から6万人以上、日本からは2000人超と現地で聞きました。(SIerや事業会社のIT部門の方など幅広い業界の方々)
- コンテンツ数:5日間で約3500以上(re:Invent公式サイトのカタログで確認)
参加した主なコンテンツ
1. 基調講演
AWSのCEOをはじめとした幹部陣が、最新サービスの発表や将来的なロードマップを紹介します。
講演前にはバンド演奏などのライブパフォーマンスが行われ、ラスベガスらしい華やかな雰囲気の中で開幕しました。
※主な新機能についてはこちら
・https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/top-announcements-of-aws-reinvent-2024/
・https://www.youtube.com/live/XhUemgp7LHo
2. ブレイクアウトセッション
約1時間の講義形式で進行される専門セッションです。興味のある技術分野を深掘りできます。
こちらはAWS公式YouTubeチャンネル(AWS Events)にアーカイブとして公開されているためご興味のある方はご覧ください。
3. ワークショップ
2時間程度のハンズオン型セッションです。各自のPCで新機能やサービスを実際に触りながら学びます。
短時間で実践的に習得できるため、普段使わない技術に初めて挑戦する絶好の機会でした。
参加したワークショップの内容を1つピックアップして別の記事でご紹介します。
4. Certification Lounge
AWS認定資格保有者向けの専用ラウンジです。
無料の飲食や休憩スペースを利用できるので、会場を走り回る間の良いリフレッシュになりました。
※右の方は他社の方で掲載の許可は得ています。
5. 5Kマラソン
朝早起きして、皆で5キロ走るというシンプルなコンテンツです。
朝食にスムージーや果物などの軽食が用意されており、充実した1日をスタートすることができました。
6. ネットワーキング(懇親会)
- 近畿日本ツーリスト(AWS re:Inventのパッケージツアー主催会社)の前日懇親会
- JapanNight(総勢200名以上が参加されていました)
- AWSパートナー限定ネットワーキング
普段そもそもリモートで多くの人になかなか出会えない中、多くの他社・他業種の方々との名刺交換、そこからの交流が生まれました。
特に、同世代との出会いは大きな刺激になり、今後のモチベーションにもなりました。
7. GameDay
AWSサービスを組み合わせて技術的課題をチームでクリアしつつ、スコアを競うゲーム化された学習イベントです。
参加者同士が少人数のチームを組み、模索しながら実際のAWSサービスを用いてコミュニケーションを取りながら行うのが特徴です。
合計3つに参加し、現地で会った日本人の方や、外国の方に混ざってチームを組んで参加しました。
GameDayとは?
- 3〜4人のチームで与えられた課題をクリアし、スコアを競い合う
- 手探りでAWSリソースを使いこなしながら、実践的なスキルを身につけられる
- トラブルを解決するスピード感やチームメンバーとのコミュニケーションが重要になる
参加したGameDay2つ抜粋
実際に参加して感じたこと等
- アプリケーションの監視・処理エラー対応、既存インスタンスタイプからGravitonを使用したタイプへの移行、アーキテクチャ見直し等と、多種多様な課題が様々でてきました。
- それぞれ得意分野が違うケースもあるため、担当を決めてスタート。後半になると協力しつつ取り組む等チームワークも必要な部分が楽しかったです。
- 今回現地のGameDayではAmazon Qという生成AI機能が使用でき、質問するとヒントやエラーの解決手順を、コンソール上のリソースのパラメータを踏まえて提案してくれました。実践的な課題をこなしながら、最新機能にも触れられたのが面白かったです。
- チームでスコアを競うため、ゲーム感覚で盛り上がります。学びつつ楽しめるのは魅力でした。
結果は??
日本人チームとしては、全体で40位台でした。中盤までいいペースだったのですが、後半にスコアが伸び悩み… とはいえ、学びが多くあり非常に充実した時間でした。
外国の方々ともチームを組ませていただいた際は約70チーム中19位とまずまずの結果を残すことができました。
私が1つの項目ををクリアしてcomplete!nice!!ぐらいの会話をしたことを覚えています(笑)
AWS GameDayの魅力や学べること
スキルの向上
一般的な認定試験や座学では得づらいAWS上のリアルなトラブルに短時間で向き合うことができます。
自分で考える、時にはチームで協力しながら対応策を練ることで、問題の切り分けやクラウドにおける実践力が伸びると思います。
GameDayでは横で実際に課題に対処している姿を目にしつつ、時には助言をいただくことができ、特に若手にとっては目で見て学べるいい機会でもあると感じました。
モチベーション
自由度が高い分、なかなか課題が解決できず打ちひしがれる場面もあります。
それでも課題を解決する道筋を考え実際に点数が取れた時の達成感があり、今後もっと経験を積み頑張ろうと前向きになりました。
交流
re:Inventのような大型イベントでは、様々な参加者が集まるため、普段接点がない海外の方や他社のエンジニアと交流するきっかけが生まれます。
技術者同士の情報共有として「こんなトラブルがあった」というリアルな声を聞き合えるのも、GameDayの大きなメリットだと思います。
GameDayまとめ
一言で言えば、AWSのゲーム化された実践トレーニング です。
認定資格や座学の知識を超えて、実際のクラウドの課題を短時間で体験しながらスキルを養えます。
AWS re:Invent のGameDay に加えて、AWS Summit等でも開催されることがあるので、特に若手エンジニアの皆さんはぜひ一緒に参加しましょう。
短い時間でも多くの学びと交流、そして新たなモチベーションが得られるはずです。
AWSに注力されている企業さんだと、会社内でチームを組んで出場するというケースもよくあるみたいです。
終わりに
AWS re:Invent は、世界規模でAWSの最新情報や技術トレンドを発信する超大規模イベントです。現地に行くと想像を超えた情報量と熱気が待っていました。
新サービスや新機能の発表のみならず、GameDay をはじめとした実践的な学習イベントでのスキルアップの場、5キロランやre:Playという最後の打ち上げパーティの開催等、一度に様々な体験ができる貴重な場でした。
今後AWSをはじめとしたクラウド関連の技術を今以上に深めていきたい!といった大きなモチベーションになりました。
個人的には普段の業務での活用はもちろんですが、Amazon BedrockやAmazon Qの今後の活用が気になっており、自身で触れたり動向を追ったりしていければなと思っています。
もしAWSに興味を持たれた方は、まずはAWS認定資格の取得や、毎年日本でも開催されるAWS SummitやGameDayへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
AWS Summit2024
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株式会社 電通総研 新卒採用サイト執筆:@miyazaki.hirotoshi、レビュー:@miyazawa.hibiki
(Shodoで執筆されました)